2014年10月22日水曜日

万と萬に関して(訂正)

「萬」は「万」の旧字体であることは事実で、これまで併記という形にしていましたが、あれこれと意見をいただき、検討した結果、やはり分けるべきと考えなおしました。

新字体と旧字体を別扱いとするのは、「岳」と「嶽」に続いて、ふたつ目です。

ここまで1000人以上の苗字を載せていますが、「万田」と「萬田」、「万年」と「萬年」、「万野」と「萬野」はそれぞれ「まんだ」、「まんねん」、「まんの」とひとつずつしか読みがないので、良いのですが、他のものは複数あるので注意が必要です。

「阿万」と「阿萬」はいずれも「あまん」と読むことが多いですが、「あま」と読むこともあります。
「苗字の読み方辞典」では「阿万(あま)」は全体の1割未満で、「阿萬(あま)」は1割以上5割未満となっていたので、それに従います。

「万」と「萬」という一字姓に関してですが、「萬」はほぼ「よろず」という読みしかありませんでした。
稀少な読みとして「まん」がありました。
「ばん」が実在するかどうかは分かりませんでした。

「万」は「まん」と読むことがやや多いですが、「ばん」も「よろず」も実在が確認できました。


「万木」は「まんき」か「ゆるぎ」と読むことが多く、次に「まき」があります。

「萬木」は読み方が多彩で「まんき・ゆるぎ・よろき>まき・もろき」となっていました。
全て実在を確認できました。

「万木」ではないのか探してみたところ、「よろき」を見つけました。
「万木(よろき)」は「苗字の読み方辞典」では載っておらず、新規の読みになります。

「万木」で「もろき」は見つかりませんでした。


「万代」と「萬代」はともに「まんだい>ばんだい」ですが、「萬谷」でだけ「ましろ」と「よろずよ」という稀少な読みがありました。

「万谷」と「萬谷」はいずれも「まんたに>まんや・よろずや」ですが、稀少な読みとしては「万谷」では「よろずたに」だけでしたが、「萬谷」では「ばんたに」と「ばんや」だけでした。
稀少な読みが異なっているというのが面白いところです。

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