2013年10月9日水曜日

満と総と勧と従と桝に関して

本日は「満」から。
旧字体は「滿」です。

「満」を用いた苗字は250種類ほどありました。
読み方としては「みつ」が多いです。

他には「まん」、「ま」、「み」、「みち」という読みがあります。
読み方の種類は多いですが、だいたいは想像できる範囲内の読みです。


次は「総」です。
旧字体は「總」です。
 
「総」を用いた苗字は20種類ほどありました。
 
読み方としては「そう」と「ふさ(ぶさ)」が半々でした。
 
「上総」は「かずさ」です。
「長総」は「ながおさ」です。
どちらも実在を確認できました。
 
 
次は「勧」です。
旧字体は「勸」です。
 
「勧」を用いた苗字は10種類ありました。
ほとんどは「かん」という読み方をしていました。
 
「勧修寺」は「かじゅうじ」と読みます。
実在も確認できました。
京都府にある寺院の名称でもあるそうです。
 
「勧山」は「すすやま」と読みます。
「村勧」は「むらすすむ」と読みます。

どちらも実在を確認できました。
「勧める」という動詞があるので、そこから連想すれば読めないことはないでしょうが、ちょっとむずかしいです。
 
 
次は「従」です。
旧字体は「從」です。

「従」を用いた苗字は10種類ほどありました。
読み方は「より」か「じゅう」が多いです。

「専従」で「せんと」という読む苗字があると「苗字の百貨店」に載っており、ウェブの「写録宝夢巣」でも1件だけあるのですが、「専徒(せんと)」という苗字の集中する富山県にあり、実在も確認できませんでしたので、スキャンミスなのではないかと考えます。
「従」を「と」と読むのは不自然な気がしますし。



本日の最後は「桝」です。
旧字体ではなく、異体字として「枡」があります。

これもちょっと悩むところです。
Wiktionaryによると「桝」は簡易慣用字体で、「枡」は印刷標準字体でとなっているのです。
苗字として用いられていることが多いのは「桝」の方で、こちらはJIS第1水準。
「枡」は第2水準だったので、「桝」を主体とすることにしました。


桝」を用いた苗字は140種類ほどありました。
読み方はほとんどが「ます」です。

「五桝本」は「ごしょうもと」と読みます。
実在も確認できました。
「桝」を「ます」と読まない唯一の苗字だと思います。

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