2013年9月2日月曜日

仮と恋と酔と属に関して

「仮」の旧字体は「假」です。
40種類以上ありました。

「假屋崎」という苗字の有名人がいますが、「假」が「仮」の旧字体であることを知っていれば読みやすいですね。
「仮」はほとんどが「かり」と読みますが、「か」と読むものもありました。

「仮坂」という稀少苗字がありますが、これだけは「いいさか」と読みます。
実在も確かめられました。
難読です。


「恋」。
旧字体は「戀」です。
こちらは10種類くらいですが、全て読みは「こい」でした。
これは簡単ですね。


次は「酔」。
旧字体は「醉」です。
これは6種類ありました。
苗字に用いられそうもない漢字ですが、やはり少ないですね。
読みは難しいです。
「朝酔」は「あさよい」だそうです。
「五酔」と「馬酔」は「ごすい」と「ますい」です。
「馬酔」は実在を確認できましたが、他のふたつはできていません。

「上酔尾」と「下酔尾」という苗字があり、どちらの実在も確認できました。
「かみえのお」と「しもえのお」と読みます。
鹿児島県に「酔ノ尾(酔之尾)」という地名がありました。

「馬酔木」という苗字があります。
「あせび」と読みます。
ツツジ科の低木のことだそうです。
かなりの稀少苗字ですが、他に「ますき」や「ませき」といった読みもあるそうです。
その実在は確認できませんでした。


次は「属」。
旧字体は「屬」です。
4種類しかありませんでしたが、どれも難読です。
「属」一字では「さっか」と読みます。
けっして少ない苗字ではありません。
7-8世紀頃の四等官制が由来のようで、「さかん」という読みもあるようです。
(「さっか」は確認できましたが、「さかん」はできませんでした)

「属増」で「さかんぞう」と読む苗字もありました。
難読ですが、実在は確認できました。

後は「生属」と「肝属」という苗字があります。
「いきつき」と「きもつき」と読みます。

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